レンタルサーバーを選ぶときに、どんなことに注意すればいいのか知りたいですよね。
初心者の場合は料金に目が行きがちですが、それだけでレンタルサーバーを選ぶのは危険です。
レンタルサーバーはネット上では「インフラ」と呼ばれる領域で、「電気・水道・ガス」のような生活インフラと同様に、安全性・安定性が重要視されるからです。
そこで今回は、あとから困ったことが起こらないように、料金比較だけでは分からないレンタルサーバーを選ぶときの注意点を分かりやすくまとめてみました。
それぞれの注意点をクリアしているおすすめのレンタルサーバーも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
レンタルサーバーを選ぶときの注意点12個
では早速レンタルサーバーを選ぶときの注意点をリストアップしていきたいと思います。
注意点の中でも、
- 必ず確認しておいた方がいいもの
- プラスアルファで注意しておくとより安心なもの
がありますので、それぞれを分けて説明していきます。
ちなみに先におすすめのレンタルサーバーについて紹介すると、これから説明する注意点の内容をすべてクリアしているものは「エックスサーバー」です。
実際にこのサイトでも使用しているレンタルサーバーなので、さらに詳しい内容が知りたい場合はこちらを参考にしてくださいね!
必ず確認しておくべき6つ
- 無料SSLが利用可能
- ディスクがSSD
- WebサーバーはnginxかLiteSpeed
- HTTP/2に対応
- ディスク容量が十分
- 転送量が十分
1)無料SSLが利用可能
「SSL」とは「Secure Sockets Layer」のことですが、初めてレンタルサーバーを選ぶ場合であれば、この言葉はあまり馴染みがないと思います。
これは通信の内容を暗号化して、データのやりとりをより安全にしてくれるものです。
要するに、SSLを導入するとサイトのセキュリティレベルが上がります。
URLの最初が「http://〜」ではなく、「https://〜」になっているものをみたことがありますよね。
(このサイトもそうですね)
このSSLに対応すると、URLが「https://〜」になります。
現在はこのSSLを導入してセキュリティレベルを上げるのが標準になっているので、これがないサイトはSEO的に明らかに不利になります。
昔であればSSLの導入には有料の証明書の発行や更新が必要でしたが、今のレンタルサーバーは無料でSSLをつけられるところが増えています。
ですので、まずはこの無料SSLがついていることを確認しましょう。
ない場合はその時点でそのレンタルサーバーはパスしていいと思います!
もちろんエックスサーバーであれば、無料SSLがついていますよ(^^)
2)ディスクがSSD
「SSD」というのは「Solid State Drive」のことで、それ以前はハードディスク(HDD:Hard Dics Drive)を使用するのが一般的でした。
なぜこのSSD対応が重要なのかというと、処理速度が全く違うからです。
HDDに比べてSSDの方が、「読込速度が48倍以上速い」というデータもあるくらいです。
でも言葉だけではあまりピンとこないですよね。
そこで「SSDとHDDの速度比較」をしている動画がありましたので、こちらを参考にしてみて下さい。
(動画はパソコンでの比較ですが、サーバーも基本的には普段私たちが使っているパソコンと仕組みは一緒です。)
見ていただくとわかると思うのですが、明らかにSSDの方が起動速度が速いですよね!
「SSDの23秒」に対して、「HDDは47秒」なので、この場合は倍以上速いです。
起動速度だけに限らず、データの読み書き速度など、この速度差は全てに影響してきます。
ちなみに私はMacユーザーなんですが、以前使っていたMacBookProがHDDで、今使っているMacBookAirがSSDです。
起動スピードを含め全てにおいてSSDのMacBookAirの方が高速で快適です。
正直もうHDDには戻れないレベルです…(^^;
サーバーの表示速度を考える上でもディスクの性能はとても重要ですので、SSDに対応していないレンタルサーバーもパスしていいと思います。
ちなみにエックスサーバーはもちろんSSD対応です。
SSD利用者の声
HDDをSSDに変えました。爆速です。
— 天野豊己 (@toyokiamano) November 17, 2018
爆速SSDは最高!時間を金で買ってる実感でな
— アルカリ (@hadaniyasashii) November 16, 2018
そして当初目的だった、データセット置き場のHDD→SSD引っ越しによって、ファイル読み込みは爆速化した。2時間→1分。
— やーさん (@y_megane88) November 18, 2018
HDDをついにSSDにしたら爆速すぎてもう//
感動しかないなこれ こんなに違うものなのか
ほんと神だわこれ
ちなみに250GBで6000円 安い!— 山田はやお (@Hayao0819) November 12, 2018
新しいノートPCのストレージをSSDにしたら、立ち上げから何から爆速でびっくりした
— 室川 (@mrkwsich) November 18, 2018
SSDがなぜコレほど速いのかについては、下記記事の「SSDはなぜ速いのか?HDDとの違い」にて詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
-
レンタルサーバーはSSD搭載のものを選ぼう!その理由はただ1つ
レンタルサーバーを選ぶ際に大切なポイントの1つが、「SSD搭載かどうか」という点です。 WordPressを使ってブログやサイトを作ろうと思っているのであれば、この「SSD搭載」というのがより重要にな ...
3)WebサーバーはnginxかLiteSpeed
「Webサーバー」というのは、サーバー上で動いているシステムのことです。
これもあまり馴染みがない言葉ですね…^^;
通常、インターネットを使うときにはパソコンやスマホのブラウザ(FireFoxやChromeなどなど)を利用すると思います。
このブラウザがいろいろなサーバーに対して「これください、あれください」と依頼(リクエスト)を出しすことによって、インターネット通信が行われれいます。
(分かりやすいように簡略化して説明しています。)
そのブラウザの依頼(リクエスト)に対して、「はいどうぞ!」とサーバーの方で通信の処理を担当してくれているのが「Webサーバー」です。
ブラウザにいろいろな種類があるように、Webサーバーにもいろいろな種類があります。
現在レンタルサーバーで使われている代表的なWebサーバーは、
- Apache
- nginx
- LiteSpeed
などです。
大半のレンタルサーバーは「Apache」を搭載していることが多いですが、
- nginx
- LiteSpeed
あたりを採用しているものもあります。
その場合は、積極的にそれを選択した方がいいです!
なぜなら、それらはApacheよりも高性能なWebサーバーだからです。
特にnginxは「並列処理」に優れているWebサーバーで、同時に多くのリクエストを処理できるので、速度が速いです。
また、「並行処理」に強いということは、
- 大量同時アクセス
- 突発的なアクセス
があっても、サーバーがより安定していることを意味します。
エックスサーバー公式サイトより引用
現にnginxを採用している「エックスサーバー」の稼働率は99.99%以上です。
アクセスが多くなる夜の時間帯に遅くなる、というようなことも非常に少ないので安心です。
Webサーバーには「nginx」「LiteSpeed」を採用しているレンタルサーバーを選びましょう!
4)HTTP/2に対応
「HTTP/2」というのは通信規格のことで、従来の「HTTP/1.1」の上位版となります。
この「HTTP/2」の特徴も、前述のnginxと同様で「並行処理」に優れている点にあります。
並行処理に優れているということは、リクエストの処理速度が速くなり、サイトの高速表示につながります。
エックスサーバー公式サイトより引用
「HTTP/1.1」と「HTTP/2」のスピードの差のデモはこちらをご覧ください。
ぜんぜん違いますよね!
また、SSL化されたサイトとの相性がいいので、SSLとHTTP/2はセットで対応しておくのが吉です。
HTTP/2に未対応のレンタルサーバーもパスしましょう!
エックスサーバーは、HTTP/2にも対応しています。
5)ディスク容量が十分
ディスク容量は、作りたいサイトによって必要量が変わってきます。
画像や動画を大量に使用したい場合は、やはり大容量のサーバーにしておいた方が安心です。
極端に少ないというのは困りますが、通常のWordPressサイトを運営したいという場合は、数十GBあれば十分だと思います。
100GB以上あればより安心だとおもいますが、エックスサーバーは300GB〜なので問題ないですね(^^)
6)転送量が十分
「転送量」とは、一定の期間(1日や1か月)にサーバーとやり取りできるデータの総量のことです。
この転送量が低いと、いくら高性能なサーバーでも速度制限がかかってしまいます。
エックスサーバーであれば「150GB/日〜」なので、これだけの容量があればまず問題ないと思います。
このサイトの場合であれば月に数百万PVあっても、この転送量制限にはひっかかりません。
転送量の計算の詳細についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
また、転送量が非公開になっていたり、「無制限」と書かれているものは注意が必要です。
無制限とあっても、場合によっては制限されることがあるからです。
明確に基準値が出ている方が分かりやすいので安心ですよ!
以上の6つが、かならず確認しておいた方がいいものです。
そしてさらに追加で注意しておくと安心なものもいつくかあげておきますね!
追加で注意しておくとより安心な6つ
上記の6つに加えて、さらにこの6つを注意しておけば、レンタルサーバー選びで失敗することはほぼありません(^^)
その6つを見ていきましょう!
- マルチドメイン対応
- WordPress自動インストール機能付き
- データベース数が十分
- 自動バックアップ機能付き
- 無料お試し期間あり
- サポート体制がしっかりしている
1)マルチドメイン対応
マルチドメインとは、1つのレンタルサーバーにドメインを複数追加できるということです。
ドメインが複数登録できれば、イコール複数サイトを運営できるということですね。
レンタルサーバーを借りて、1つしかサイトを運営しないということはあまりないと思いますので、これに対応したレンタルサーバーを選んでおきましょう。
いまはそのつもりがなくても、将来的に必要になるときが来るかもしれませんよ!
複数サイトの運営の仕方についてはこちらの記事を参考にどうぞ。
-
レンタルサーバーでブログを複数作る方法!確認ポイントと設定の仕方
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2)WordPress自動インストール機能付き
サイト運営をするときにスタンダードになっているシステムのが「WordPress」です。
これがあれば、「企業サイト」から「個人ブログ」までいろいろなものを作ることができます。
ですので、このWordPressを簡単にインストールできる機能がついていると、面倒な手順を踏まなくて済むのでとても便利です(^^)
3)データベース数が十分
データベース数は、WordPressを使って複数サイトを運営するときに関連してきます。
WordPressでは、基本的に1サイトで1データベースを使用します。
ですので、ドメインを無制限に登録できたとしても、このデータベース数に限りがあるとその数までしかWordPressサイトを作ることはできません。
自分がどれぐらいのサイトを運営することになるのかを見越して、データベース数が足りるかどうかをしっかり確認しておきましょう!
4)自動バックアップ機能付き
自動バックアップとは、文字通りサーバー側でデータを自動でバックアップしてくれるサービスです。
- 誤ってデータを消去してしまった場合
- 何かの事故でデータが消失してしまった場合
でも、この自動バックアップがあれば、データを復旧することが可能です。
大切なデータを失ってしまうのはとても困るので、この機能があるほうが安心です!
5)無料お試し期間あり
これはレンタルサーバーを本契約する間に、無料でお試しできる期間です。
一部利用制限がかかることがありますが、基本的には本番で使っているのとほぼ同じような機能が使えます。
この期間に、
- 管理画面の使い勝手
- サーバーの実際の表示速度
などをみることができますので、無料お試し期間があるレンタルサーバーを選んだほうがいいですね。
もし気になる点がある場合は、その場で解約すれば料金はかかりません。
6)サポート体制がしっかりしている
サポートは、電話サポートがあるものがいいと思います。
特に初心者の場合は、メールだけではうまく状況を説明できないことがあるので、話をしながら進めたほうがいいことがあります。
サポートからの返答が早いことも大切です。
レンタルサーバーによってはサポートの質が著しく低いところがあります。
サポート品質の判断の1つの基準として、「メールは必ず24時間以内に返信」とうたっているところが安心です!
これら追加の注意点においても、エックスサーバーは全てクリアしています。
さらに詳細について知りたい方は、こちらを参考にしてみてくださいね!
ここまで、レンタルサーバー選びの際の注意点をご説明してきました。
料金だけに目がいって格安レンタルサーバーを契約してしまうと、上記のような注意点を見過ごしてしまうことがあるので注意が必要です。
そしてさらに注意が必要なものがもう一つあります。
それについては次の章でご説明します。
料金だけで選ばない方がいい理由:安全性や安定性
さらに注意しなければいけないのは、「安全性」です。
冒頭でもお伝えしましたが、サーバーはネット上におけるインフラとなりますので、安定して安全に通信ができることが大前提となります。
格安サーバーの場合、その安さゆえにこの安全性や安定性を欠いてしまう場合があります。
実際に過去に大きな事故や障害を起こしているレンタルサーバーもあります。
過去に起きたレンタルサーバーの大きな事故や障害
- 2012年、Yahoo子会社のファーストサーバが、大規模システム障害によってサーバーデータを消失。
- 2013年、GMO子会社のロリポップがハッキング(クラッキング)にあい、ユーザーのデータが改ざんされる。
- 2014年、GMO子会社のバリューサーバーがハッキング(クラッキング)にあい、ユーザーのデータが改ざんされる。
- 2008年、さくらのレンタルサーバーのデータセンターで火災(発煙)事故。
ですので、こういったことからもただ安いだけでレンタルサーバーを選ぶのではなく、
- 安定性・安全性の高いもの
- 知名度や信用度が高く、口コミや評判が高いもの
を選ぶことが大切です。
エックスサーバーであれば、
- 安定性は99.99%以上
- 運用サイト数は150万件以上
と、どちらも申し分ないので、安心して使えますよ!
レンタルサーバーのトラブル事例やセキュリティ対策については、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
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レンタルサーバーの種類の違いによる注意点
今まで何気なく「レンタルサーバー」という言葉を使ってきましたが、実はレンタルサーバーにもいくつかの種類があります。
主なものはこの3つです。
- 共有サーバー
- VPS
- 専有サーバー
ここまで使っていた「レンタルサーバー」というのは、「共有レンタルサーバー」のことです。
これは「共有」と名前がある通り、1つのレンタルサーバーを複数人で使用しています。
例えるとこれは「アパート」みたいなもので、他の人と1つの同じ建物に同居することになりますが、その分全体の管理は管理人がやってくれて、利用料金も安いです。
VPSや専有サーバーは管理や運用を自分で行う必要があり、ある程度専門的な知識が必要になります。
ですので初めての場合であれば、基本的に「共有レンタルサーバー」で大丈夫です。
サーバーの種類による違いについてさらに詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
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共有レンタルサーバーの中では、これまで話してきたようにエックスサーバーが品質・安定性ともに非常に信頼をおけるのでおすすめです(^^)
レンタルサーバーを選ぶときの注意点まとめ
レンタルサーバーを選ぶときの注意点についてお伝えしました。
最後に今回の内容のまとめです。
- レンタルサーバーを選ぶときに必ず確認しておきたい注意点はこの6つです。
1)無料SSLが利用可能
2)ディスクがSSD
3)WebサーバーはnginxかLiteSpeed
4)HTTP/2に対応
5)ディスク容量が十分
6)転送量が十分 - さらに追加で注意しておくとより安心なこの6つです。
1)マルチドメイン対応
2)WordPress自動インストール機能付き
3)データベース数が十分
4)自動バックアップ機能付き
5)無料お試し期間あり
6)サポート体制がしっかりしている - 料金だけで選んでしまうと、安全性や安定性に欠けることがあります。
実際に過去に事故が起きているレンタルサーバーもありますので、注意が必要です。 - レンタルサーバーには、大きく分けて3つの種類(共有・VPS・専有)がありますが、初めての場合であれば、管理されていて料金が安い「共有レンタルサーバー」でOKです。
レンタルサーバーはネット上のインフラとなるものですので、料金だけではなく品質や安全性、安定性で選ぶべきということがお分かりいただけたかと思います。
その上で、私が自信をもっておすすめできるレンタルサーバーは「エックスサーバー」です。
実際に私も長年使用していますが、速度の速さや安定性の高さなど、とても信頼できるサービスです。
利用者数も多く、口コミや評判も高いレンタルサーバーなので、ぜひ検討してみてくださいね!
エックスサーバーをおすすめする理由や、評判や口コミについてさらに詳しくはこちらも参考にしてみてください。
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