レンタルサーバーを借りるときにスペックの確認は重要ですよね。
CPUやメモリといったハード面の「マシンスペック」の比較はもちろんですが、レンタルサーバーの場合はWebサイトの「高速表示性能」に関わるソフト面でのスペックもしっかりと見る必要があります。
今回は主要14サービスのレンタルサーバーのスペックを比較してみました。
ハイスペックなレンタルサーバーはいったいどこなんでしょうか?
レンタルサーバー選びの際にぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
ハイスペックなレンタルサーバーは、エックスサーバー!
今回比較した14のレンタルサーバーはこちらです。
- エックスサーバー
- ロリポップ
- さくらのレンタルサーバ
- mixhost
- お名前.comレンタルサーバー
- スターサーバー
- バリューサーバー
- クイッカ
- ヘテムル
- カゴヤ・ジャパン
- JETBOY
- コアサーバー
- ドメインキング
- XREA
レンタルサーバーのスペックを見るときのポイント
レンタルサーバーの性能を比較するときには、ソフトとハードの両面のスペックを見る必要があります。
- ソフト面
・Webサーバーの種類
・HTTP/2対応の有無
・無料SSL対応の有無
・転送量
・マルチドメイン数
・データベース数
など - ハード面
・CPU
・メモリ
・ディスク容量
・ディスクの種類
など
そして、この両面でハイスペックなのが「エックスサーバー」です!
- なぜそう言えるのか?
- 他のサーバーと比較して、具体的に何がどれぐらいのスペックが高いのか?
についてはこのあとの章で詳しく比較をしていきますね。
まずは「ソフト面のスペック」からみてみましょう。
「nginx」を利用できるのはエックスサーバーだけ
ソフト面の主なスペック一覧表はこちらです。
サービス名 | プラン名 | Webサーバー | HTTP/2 | SSD | 転送量 |
エックスサーバー | スタンダード | nginx | ◯ | ◯ | 600GB/日 |
ロリポップ | スタンダードプラン | Apache | ◯ | ✕ | 100GB/日 |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | Apache | ◯ | ✕ | 80GB/日 |
mixhost | スタンダード | LiteSpeed | ◯ | ◯ | 18TB/月 |
お名前.comレンタルサーバー | SD-11プラン | Apache | ✕ | ◯ | 非公開 |
スターサーバー | スタンダード | Apache | ◯ | ◯ | 300GB/月 |
バリューサーバー | スタンダード | Apache | ✕ | ✕ | 300GB/月 |
クイッカ | スタンダード | Apache | ✕ | ✕ | 31GB/月 |
ヘテムル | ベーシック | Apache | ◯ | ◯ | 80GB/日 |
カゴヤ・ジャパン | S11 | Apache | ✕ | ◯ | 120GB/日 |
JETBOY | スタンダードSSD | LiteSpeed | ◯ | ◯ | 無制限 |
コアサーバー | CORE-A | Apache | ◯ | ◯ | 無制限 |
ドメインキング | ベーシック | Apache | ✕ | ✕ | 無制限 |
XREA | XREA Plus | Apache | ◯ | ✕ | 64GB/日 |
ソフト面で検討するポイントはいくつかあるのですが、中でも注目する部分はWebサーバーの種類です。
表には、
- nginx(エンジンエックス)
- LiteSpeed(ライトスピード)
- Apache(アパッチ)
の3つがありますが、「nginx」「LiteSpeed」は通常のレンタルサーバーで利用されている「Apache」よりも高性能なWebサーバーです。
中でも「nginx」を導入しているのはエックスサーバーのみです。
nginxについて
「nginx」は、
- 大量同時アクセスに強く
- 突発的なアクセス増でも高速・安定して表示ができる
Webサーバーです。
Apacheは、リクエストを順次処理する形式のため、大量にアクセスがあるとリクエスト待ちが発生してしまいます。
ですが、nginxはリクエストを同時並行で処理するので高速かつ安定しています。
エックスサーバー公式サイトより引用
例えて言うなら、レジに10人のお客さんが並んでいる(10個のリクエストが控えている)ときに、
- Apacheであれば…
1人づつお会計対応 - nginxであれば…
10人同時に一気にお会計対応(!)
という感じです。
こうイメージしてもらえると、nginxのパワフルさ・高速さがわかると思います(^^)
他にも
- HTTP/2対応
- SSD採用(後述)
などで、エックスサーバーは非常にハイスペックで高速なレンタルサーバーなんですよ!
しかしあれだね。エックスサーバーさん、nginxにしてくるとか攻めてますよね!もうほんと待ったなしが続きます!#xserver #601works #nginx
— ウェブ屋のさとーさん@GTI Inc. (@taman777) 2017年9月14日
ソフト面でエックスサーバーがハイスペックだということがお分かりいただけたと思うので、次はハード面のスペックもみてみたいと思います。
エックスサーバーはハード面のスペックも高い!
ハード面の主なスペック一覧表はこちらです。
サービス名 | プラン名 | CPUコア数 | メモリ | ディスク容量 | SSD |
エックスサーバー | スタンダード | 20コア | 192GB | 300GB | ◯ |
ロリポップ | スタンダードプラン | 非公開 | 非公開 | 120GB | ✕ |
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 非公開 | 非公開 | 100GB | ✕ |
mixhost | スタンダード | 仮想3コア | 2GB | 150GB | ◯ |
お名前.comレンタルサーバー | SD-11プラン | 非公開 | 非公開 | 200GB | ✕ |
スターサーバー | スタンダード | 仮想3コア | 96GB | 100GB | ◯ |
バリューサーバー | スタンダード | 8コア | 96GB | 100GB | ◯ |
クイッカ | スタンダード | 非公開 | 非公開 | 30GB | ✕ |
ヘテムル | ベーシック | 20コア | 128GB | 200GB | ◯ |
カゴヤ・ジャパン | S11 | 非公開 | 非公開 | 100GB | ✕ |
JETBOY | スタンダードSSD | 3コア | 2GB | 40GB | ◯ |
コアサーバー | CORE-A | 28コア | 384GB | 120GB | ◯ |
ドメインキング | ベーシック | 非公開 | 非公開 | 100GB | ✕ |
XREA | XREA Plus | 8コア | 128GB | 64GB | ◯ |
ハード面のスペックで見るべきポイントは主にこの4つです。
- CPU
- メモリ
- ディスク容量
- SSDかどうか
この4つは、普段私達がパソコンのスペックを見るときにも使いますよね。
「サーバー」も基本的にはパソコンと同じものなので、この4つの性能が大切になってきます。
エックスサーバーを見てみるとどの項目もスペックが高いのが分かると思います!
- CPU:20コア
- メモリ:192GB
- ディスク容量:300GB
- SSD:採用
念のためそれぞれの意味や役割について補足させていただきます。
1)CPU = 頭脳
CPUはサーバーの頭脳に当たる部分です。
ここのスペックが高いほど頭が良い(=計算速度が速い)サーバーということになります。
CPUに関しては、細かいスペックまでは開示されていません。
ただし、コア数が公開されているところがあるので、それによっておおよそのスペックが判断できます。
(※理由は後述します)
CPUのスペックについて
CPUはこの3つの数値からその性能を図ります。
- クロック周波数
- コア数
- スレッド数
1)クロック周波数
クロック周波数とは、1秒間に発生する電気信号の振動数です。
この数値が大きければ大きいほど、1秒あたりの計算スピードが速いということです。
ひと昔前であれば「クロック周波数の性能」が「CPUの性能」に結びついていましたが、現在はそこまで重要視されません。
現状のCPUは、性能を上げられるところまで上げきったので、これ以上ここを伸ばしても効率が悪い(労力対効果が悪い)からです。
今は何が重視されるというと「コア数」です。
2)コア数
コア数とは、CPUの中にいくつのコア(核)が入っているかということです。
例えば4コアの場合であれば、イメージはCPUの中が4分割されていて、4人の分身がいるような感じです。
1人で100の仕事をするよりも、4人で25ずつ仕事をしたほうが作業スピードが早いですよね。
現在では1つのCPUの「クロック周波数」の性能を上げるよりも「コア数」を上げる方が主流です。
3)スレッド数
スレッド数とは、コアの中をさらに分割することです。
1つ1つの分身がさらに手分けをして作業をしているイメージです。
ただし、作業スピードへの影響度合は「コア数>スレッド数」なので、ざっと性能を把握するときには「コア数」の方に注目します。
2)メモリ = 作業机の広さ
メモリとは、データの記憶装置です。
この値が大きければ大きいほど快適に操作ができます。
例えるなら作業机の広さです。
机が広ければ広いほど、快適に作業ができてはかどりますよね。
3)ディスク容量 = 保管場所の広さ
これは分かりやすいと思いますが、データを保管しておく場所の広さです。
容量が大きいほどたくさんのデータを扱うことができるので安心ですよね!
4)SSD
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)というのは、ディスクの種類のことです。
ひと昔前まではHDD(ハード・ディスク・ドライブ)が主流でしたが、HDDよりもSSDの方が圧倒的にスピードが早いです。
こちらにSSDとHDDのスピードの差を比較した動画がありますので、参考にしてみてください。
自宅のパソコンでHDDからSSDに変えたことがある人ならわかると思いますが、ガラケーとスマホぐらいの圧倒的な性能の差を感じますよね。
私も自分のパソコンをHDDからSSDに変えたときに、あまりの速度の差と快適さに驚きました。
もうHDDを使ったパソコンには戻りたくないというのが正直な感想です(^^;
ですので、レンタルサーバーもSSDを使っているかどうかをしっかり確認したほうがいいです!
もちろんエックスサーバーはSSD対応なので安心ですね(^^)
SSD利用者の声
HDDをSSDに変えました。爆速です。
— 天野豊己 (@toyokiamano) November 17, 2018
爆速SSDは最高!時間を金で買ってる実感でな
— アルカリ (@hadaniyasashii) November 16, 2018
そして当初目的だった、データセット置き場のHDD→SSD引っ越しによって、ファイル読み込みは爆速化した。2時間→1分。
— やーさん (@y_megane88) November 18, 2018
HDDをついにSSDにしたら爆速すぎてもう//
感動しかないなこれ こんなに違うものなのか
ほんと神だわこれ
ちなみに250GBで6000円 安い!— 山田はやお (@Hayao0819) November 12, 2018
新しいノートPCのストレージをSSDにしたら、立ち上げから何から爆速でびっくりした
— 室川 (@mrkwsich) November 18, 2018
SSDがなぜコレほど速いのかについては、下記記事の「SSDはなぜ速いのか?HDDとの違い」にて詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
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さらにハイスペックなサーバーを求めるならVPSや専有サーバーの検討も
ここまででご紹介してきた14社のサーバーはどれも「レンタルサーバー(共有サーバー)」になります。
ですが、さらにハイスペックなサーバーを求めるのであれば、
- VPS
- 専有サーバー
を検討するのもありだと思います。
ただしその場合は、自分でサーバーを立ち上げたり、チューニングをするだけの技術力が必要になるので、中級以上のレベルの人が対象になります。
また、その分費用もかさんできますので、まずは自分が求めているレベルを確認してそれに適したものを選ぶのがいいと思います。
VPSや専有サーバーについてさらに詳しくはこちらの記事も参考にどうぞ。
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エックスサーバーはハイスペックなレンタルサーバーでありながら、月額900円から利用できるので、コストパフォーマンスは非常に高いです。
月間100万PVぐらいまであれば対応できる性能がありますので、もしそれぐらいの範囲に収まるものを考えているのであれば十分なレンタルサーバーですよ(^^)
ハイスペックなレンタルサーバーについてまとめ
ハイスペックなレンタルサーバーについてお伝えしました。
最後に今回の内容のまとめです。
- レンタルサーバーの性能を比較するときには、ソフト面とハード面の両方から見る必要があります。
- ソフト面で確認すべき「Webサーバー」でハイスペックな「nginx」を利用できるのは、エックスサーバーのみです。
- ハード面のスペックで見るべきポイントはこの4つです。
1)CPU
2)メモリ
3)ディスク容量
4)SSDかどうか - VPSや専有サーバーはさらにハイスペックですが、自分の技術レベルや費用・利用範囲を考える必要があります。
エックスサーバーはスペックと費用を考えると非常にコストパフォーマンスは高いです。
いろいろな角度からレンタルサーバーのスペックについて見てきましたが、エックスサーバーがどの項目においてもハイスペックであることがお分かりいただけたと思います。
実際に私も長年エックスサーバーを利用していますが、とてもいいレンタルサーバーなので自信をもっておすすめできます。
サポートも充実していますので、初心者の方でも安心してつかえますよ(^^)
無料お試し期間がついていますので、まずは試しにつかってみてその使用感を確認してみてくださいね!
エックスサーバーをおすすめする理由や、評判や口コミについてさらに詳しくはこちらも参考にしてみてください。
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