レンタルサーバーを選ぶ時には「帯域の太いサーバーがいいよ」ということを聞いたことはありませんか?
ですがこの「帯域」、普段使わない言葉なのでどういう意味なのか分かりづらいですよね。
- 帯域が太いとは、いったいどういうことなんでしょうか?
- また、太いとなぜいいんでしょうか?
その意味や理由をちゃんと把握しておきたいところです。
そしてその「帯域」とセットになって語られるのが、「転送量」です。
転送量も大事な指標ですので、「帯域との違い」などを理解しておく必要があります!
さらにサービスによっては
- 帯域保証
- 帯域制限
という言葉も登場してきます。
今回はこういう言葉も含めて解説しますので、参考にしてみてくださいね!
目次
帯域とは、通信回線の太さのこと!
「帯域」とは簡単に言うと、データの通り道である「回線」の太さです。
「道路の道幅」のようなものをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
1車線よりも2車線、2車線よりも3車線というように「道路の道幅」が広がれば、その分通れる車が増えますよね!
それと同じように、帯域幅も広がれば広がるほどより多くのデータが通れます。
「データが多く通れる回線」ということは、「通信がより安定する回線」ということなので、「帯域が太いサーバーの方がいいよね」ということにつながります。
また、それはWebサイトなどの高速表示にもつながりますね(^^)
逆に、狭い道路に大量の車が殺到すると渋滞がおきてしまうように、帯域が細いところにたくさんのデータが送られると、渋滞がおきて表示速度が遅くなってしまいます。
ですので、帯域の太さはWebサイトにとっては死活問題なんです!
帯域と転送量の違い
この「帯域」とセットになっているのが「転送量」です。
この2つは
- 帯域は回線の太さ
- 転送量は回線を通るデータの量
なので、違いをはっきりさせておきましょう。
「帯域」が増えると「データの転送能力」が上がるので、その分「転送量の上限」も上がります。
転送量についてさらに詳しくはこちらで説明していますので、参考にしてみてください。
-
レンタルサーバー14社の転送量を比較!転送量の目安や調べ方も解説
レンタルサーバーを選ぶときには何を重視しますか? 表示速度 料金 容量 などなど、人によってさまざまだと思いますが、「転送量」を気にしているという人も多いはず。 ただこの転送量、具体的に どれぐらいの ...
そしてこの「帯域と転送量の関係」ついては、エックスサーバーの事例がとても分かりやすいので、次の章でご説明しますね!
エックスサーバーは帯域幅を増強!
エックスサーバはネットワーク帯域幅を増強することで、転送量の上限をどんどんあげてきたという実績があります。
転送量の上限を調べてみると、最安値のスタンダードプランで
- 2013年3月以前は、500GB/月(≒ 16.6GB/日)
- 2013年3月には、50GB/日
- 2015年2月には、70GB/日
- 2020年2月には、150GB/日
- 2021年1月には、600GB/日
と、どんどん上限が上がっていっています!
ネットワークの大幅強化および転送量の目安数値の大幅緩和について
(中略)
この度エックスサーバーでは、お客様により快適にサービスをご利用いただけるよう、
ネットワークの大幅な強化を実施いたしました。この度の強化にて、ネットワークの帯域幅を大幅に増強しており、
強化後はこれまで以上に高速かつ安定したサーバー環境をお使いいただくことが可能となります。また、これに伴い各サーバープランにおける転送量の目安数値を
大幅に緩和いたします。
エックスサーバー「ネットワークの大幅強化および転送量の目安数値の大幅緩和について」より引用
転送量が増えれば、それだけやり取りできるデータの総量が増えるということですから、ユーザーとしては安心です!
こういった運営努力は、とても好感が持てますね(^^)
帯域の単位「bps」は、転送速度のこと
さらに帯域についてもう少し詳しく見てみると、「帯域保証10Mbps!」のような表現をよく目にすると思います。
この「10Mbps」というのは何を意味しているのでしょうか?
Mはメガの略で、数の単位のことです。
その後ろにある「bps」とは
= bit per second
= bit / sec
= b/s
= ビット・パー・セカンド
= ビット ÷ 秒
= ビット毎秒
ということです。
普段聞き慣れれない言葉なので、パッと聞くと「なんじゃこりゃ?」という感じがしますが、日本語で言うと「一秒あたりのビット数」ということです。
もう少し噛み砕くと「一秒あたり何ビットのデータを転送できるか=転送速度」ということですね。
つまりは「帯域10Mbps」というのは、「1秒間に10メガビットのデータをやり取りできるだけの回線の幅の太さを持っている」ということです。
- 車が100kmの道のりを1時間で走ったら、時速100km(= 100km/h)
というのと同じように
- サーバーが1秒間に10Mb(メガビット)のデータを転送したら、秒速10Mbit(= 10Mbps)
です。
ちなみに「bit(ビット)」という単位は普段あまりつかわないので馴染みがないですが、これを私たちがよく使う「byte(バイト)」に直すと
- 1 byte(バイト)= 8 bit(ビット)
になります。
bpsの参考例
6MB(メガバイト)の曲をダウンロードするのに30秒かかった。
この時の転送速度は?
↓
6 MB x 8 bit/byte = 48 Mbit
48 Mbit / 30 s = 1.6 Mbps
帯域保証とは、回線幅の確保のこと
では、先ほどでてきた「帯域保証」とは具体的に何を保障してくれることなのでしょうか?
ここまで読んで頂ければわかると思いますが、これは「あなたのサーバーの帯域を◯◯bps分、常に確保しておきますよ」ということです。
「サーバーにつながっている道路の拡張工事をして、常に太い車線を確保しておいてくれる」というイメージですね。
こうなるとより通信が安定して、転送速度も速くなるというメリットがあります。
ただ、この帯域保証は別途料金が発生するオプションサービスであることが多いです。
ご利用料金
初期費用(税込) 月額費用(税込) 1Mbps 108,000円 10,584円 2Mbps 20,844円 3Mbps 31,104円 4Mbps 41,364円 (以下略)
レンタルサーバーのWADAX「帯域保証」より引用
どうしても「通信の安定性や速度を確保したい」というときには、この帯域保証のオプションを検討してみるのもいいと思います!
帯域制限とは、回線の幅が狭くなること
帯域制限というのは、回線の幅が狭くなるということです。
普段は2車線の道路が、制限によって1車線になる、というようなイメージです。
そうなると同じ時間に転送できるデータの量は半分になってしまいますので、例えばWebサイトであれば単純に表示までの時間が2倍にのびてしまいますよね。
共有サーバーは他のユーザーとリソースを共有していますので、ある特定のユーザーがあまりに負荷をかけると、このような帯域制限をされてしまう場合があります。
あらかじめそのような状態になることが分かっている時は、帯域保証をつけておけば安心ですね!
レンタルサーバーの帯域についてのまとめ
レンタルサーバーの帯域についてお伝えしました。
最後に今回の内容のまとめです。
- 「帯域」とは通信回線の太さのことです。
- 帯域幅が太いほど一定時間のデータ転送量の最大値が高いので、回線が安定し、Webサイトなどの表示速度も速くなります。
- エックスサーバーは帯域幅を増強することで、転送量の上限もあげてきたという実績があります。
- 「bps」とは「bit per second」のことで時速(km/h)などと同じく、データの転送速度のことを指します。
- 1 byte(バイト)は8 bit(ビット)です。
- 「帯域保証」とは、回線の幅を確保してくれるということです。
「通信の安定性や速度を確保したい」というときに利用します。 - 「帯域制限」とは、回線の幅が狭くなるということです。
共有サーバーに負荷をかけすぎると、帯域制限をされてしまう場合があります。
「帯域」という漢字だけを見るとちょっととっつきづらいですが、こうして意味を理解してみると難しくないですよね(^^)
そして、帯域が太いレンタルサーバということでいうと、しっかり増強をしているエックスサーバーがおすすめですよ!
エックスサーバーをおすすめする理由や、評判や口コミについてさらに詳しくはこちらも参考にしてみてください。
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